2010年12月9日木曜日

ステップアップリング

今回は「ステップアップリング」をご紹介。これは、大きなマウントサイズのレンズを小さなマウントサイズのハウジング等に取り付けできちゃう、意外と使える便利グッズです。

例えば!M52マウントのオリンパスPT-048にM67のクローズアップレンズを付けたい!という場合には、「ステップアップリンング 52-67」をアダプターとしてハウジングとレンズの間にネジネジ取り付ければOK。逆に小さいマウントサイズのレンズを大きなマウントサイズのハウジングに取り付ける「ステップダウンリング」もあります。他にもいろんな種類のアダプターリングが発売されておりますので、お持ちのレンズが無駄にならないよう、当店にお気軽にご相談くださいませ!

でも、結局ダメだった時は・・・ごめんなさい!エヘッ(^^)/

2010年11月27日土曜日

ストロボにグリップを付けてみたら

ということで、なんとなくストロボにライト用のハンドグリップを付けてみました。写真の組合せは「イノン Z-240+Zジョイント+FIX ライト用ハンドグリップ」です。ちなみにZジョイントに付属しているM8チョウネジだと付けられなかったので、S&Sの固定ネジを使っています。

で、これをどうやって使うかと言いますと・・・、わかりませ〜ん!!バディに持ってもらっていろんな位置からライティングしたり、自分で持って撮影したり。。。ってそんなことはアームでやればいいことですし、スレーブも水中でどのぐらいの距離まで届くかどうかもわかりませんしね。はい、思い立ったので付けてみただけで特に意味はないっていう・・・。でもでも!アームが自分やバディのアーム(腕)になるのでお金がかかりません(^^)!!笑


2010年11月17日水曜日

ポートやレンズに意外と似合う!?

皆様は、現在お持ちの”水中クローズアップレンズ”や”マクロポート”などのガラス面はどうやって保護していますでしょうか?ポートであればポートカバーが販売されていたりしますが、クローズアップレンズにカバーが付いているものはあまりありません。そこで、地味〜に売れている「M67レンズ&ポートキャップ」をご紹介します。

この商品、本来は一眼用のレンズキャップとして販売されているものなのですが、もちろんM67のネジが切ってある水中クローズアップレンズやポートの先端にも同じように「カポッ」っとはめ込むことができます。当店で取り扱っているものは金属を使用していないので海水で錆びることもなく、落下防止のストラップも付属しておりますので安心です。価格も安いので、何かいいカバーがないかなぁ…とお探しの方はぜひともお試しあれ!ちなみに市販品なので、当店じゃなくてもどこでも買えちゃいますけどね(^^)/

2010年7月28日水曜日

DX-1G+他社製ワイコン組合せテスト

シーアンドシーDX-1G+他社製ワイドコンバージョンレンズ組み合せテスト

テスト内容

フィッシュアイコンバージョンレンズを取り付けることができないDX-1G/2Gに他社のコンバージョンレンズをアダプターリング経由で取付け、水中で使用可能か(画角など)を検証する。

使用機材

・シーアンドシー:ハウジングDX-1G + カメラ1G
・シーアンドシー:クローズアップレンズリング(M62)
・ケンコー:ステップアップリング62-67
・イノン:ワイドコンバージョンレンズ UWL-100 Type1
(クローズアップレンズリング+ステップアップリング62-67にて取付)
・イノン:ワイドコンバージョンレンズ UWL-100 Type2
(クローズアップレンズリング+ステップアップリング62-67にて取付))
・フィッシュアイ:フィッシュアイコンバージョンレンズ UWL-04 M52/67
(クローズアップレンズリング+ステップアップリング62-67+ステップダウンリング67-52にて取付)

カメラ設定

・プログラムオート
・ISO200
・WBオート
・ストロボ発光禁止

テスト画像データ

*撮影距離:約1m、真ん中のブルータイル2枚で約20cm角です。
*イノン・FIXレンズはケラレが解消されるまでズームしています。
(少しケラレが残ってますが・・・^^;)
*他社ワイコン画像にボヤケた部分等がありますが、これは画質とは関係ありません。


以下、レンズをつけてワイド端で撮影したものです。

以下、水底まで約5mです。


まとめ

リングを経由すれば他社のレンズを取り付けることは可能です。S&S純正ワイコンとイノンUWL-100では画角としてはあまり差はないですが、比べてみてわかるようにイノンレンズの場合は湾曲が顕著に現れました。それは最後の遠景で撮影したものでも違いがわかるかと思います。

イノン UWL-100レンズのType1とType2では、本当に若干ですが、後玉レンズがよりカメラのレンズに近いType1の方がケラレが少ないです。

また、FIX UWL-04はケラレ解消までズームしても、純正やUWL-100より多少画角は広くなりましたが、「少しだけ」といった印象です。今回、「イノン UWL-100 Type1+ドームレンズユニット」との組合せでのテストができませんでした。可能性としてはその組合せのほうがより画角が得られるかもしれません。次回のテストでその画像を撮影して、このレポートを更新したいと思います。

ちなみに、このリング経由の方法を使えば、M67マウントの他社製クローズアップレンズを取り付けることも可能です。ただ、1G/2Gのマクロ機能を使えば、十分なマクロ撮影が可能なので、使い方としてはマクロオフ+ズームテレ端時にもう一歩寄って大きく写したい場合に使用するのがいいかと思います。


イノン UWL-100 Type1 イノン UWL-100 Type2 FIX UWL-04 M52/67
S&S 純正ワイコン イノン UWL-100 Type1 FIX UWL-04 M52/67

2010年7月27日火曜日

イノン スヌートセット for S-2000 テスト

テスト内容

スヌートセットを水中で実際に使用し、その効果や撮影方法を確認する。

使用機材

・キヤノン:カメラEOS Kiss/X + ジリオン:ハウジングZAP-Kiss/X
・キヤノン:レンズEF-S 60mm F2.8 USM マクロ
・イノン:ストロボ S-2000
・イノン:スヌートセット for S-2000

カメラ設定

・マニュアル(F8固定)
・ISO200
・ホワイトバランス:太陽光

テスト画像データ

・被写体スパイダーマン人形の顔のサイズは直径2cmの1円玉ほどです。
まずは、照射角の広い順に画像データを添付します。(F8、1/200、ISO200、WB太陽光)
被写体までの距離は、ポート先端から約20cm、ストロボ先端から約15cm。


これらの画像では、その差がよくわからない組合せもあるかと思いますが、下段の3枚はその効果が見てとれるようになりました。というのも、60mmのレンズで撮影しましたので、水中での画角は約50°ぐらいとなっており、スヌートの照射角がそれより広い組合せに関しては、その効果が見られなくなりました。

次は、シャッタースピードを変えての青抜き~黒抜きまでの撮影データです。
全て、ラバーフード52(ロング)+スヌートチューブ10にて撮影。絞りF8固定。


青抜きにすると、スヌートの意味があまり感じられませんので、やはり黒抜きで被写体の一部を浮き上がらせるように撮影するのがいいと思います。

では、次も同じようなデータを添付します。


次は照射角の画像比較です。全て、ラバーフード52(ロング)+スヌートチューブ10にて撮影。絞りF8固定。


上下と左右の照射角が異なることから、1枚目のように平面を撮影すると帯状になっています。2枚目はS-2000に拡散板をセットして、スヌート10をつけて撮影すると、フラットになりましたが、特に接写ではそうする意味がないかと思います。

3 枚目はストロボを横にして撮影し、4 枚目はストロボを縦にして撮影しました。この写真ではなんとも言えませんが、被写体によってはこの横長の照射角を利用すれば変わった作品が撮れる可能性もありそうです。

では最後に、ストロボを真上から当てたものと、真下から当てたものです。


まとめ

実際に使ってみた結論から言うと、「とてもおもしろい!」です。そして、「とても難しい!」です。特に一番照射角を狭くした組合せでは、被写体からストロボを離して撮影すると、少しの照準のズレで、思ったところにストロボ光が当たらないことが多々ありました。ということで、最後の 2 枚の画像は、スヌートチューブの先端から被写体までの距離を 2cm ぐらいまで近づけて撮影しました。

ですが、その難しさや、ライティングの幅が広がることによって、同じ被写体でも様々なパターンでの撮影を試してみたくなり、狙ったところに当たるとなんだかガッツポーズをしたくなります。

今回は、1 灯での撮影になりましたが、スヌートを 2 灯組み合わせて使用するとどんな撮影ができるのかというのも興味がわきます。また、広角レンズなどでの撮影も試してみたいところですが、そういった撮影は実際のフィールドで撮影されている皆様にお任せしたいと思います♪

ちなみに今回私は全てマルチパターン測光で撮影しましたが、イノンさんの HP によると、「 スポット照明効果で S-2000 ストロボの S-TTL 自動調光機能を使う場合、カメラ側も中央スポット測光に設定して撮影することをお勧めします。平均測光やマルチパターン測光のままですと、中央部のみ白く飛んだ写真になってしまうことが
あります。撮影状況によっては S-TTL 自動設定によって適正露出が得られない場合があります。その際はマニュアル調光にてご使用ください 。」 と注意書きがありますので、その他注意事項も含めてイノン HP をご確認ください。

最後に、このスヌートセットを D-2000 や Z-240、他社のストロボにつけることはできません。もちろん工夫したりすれば可能かもしれませんが、基本的には NG です。唯一 S&S「YS-17」はラバーフードがゆるゆるですが、セットできそうな感じでした。ただし、TTL が効くかどうかやその効果があるのかどうかはテストしておりませんのでご了承くださいませ。

*海での作例はイノンホームページに紹介されておりますので、ご参照ください。

2010年3月30日火曜日

ジリオンハウジング+イノンレンズ テスト

ジリオン キヤノン一眼ハウジング+イノン 水中マイクロセミ魚眼フィッシュアイレンズ UFL-MR130 EFS60 テスト

テスト内容

ジリオン製ハウジングとイノンセミフィッシュアイレンズとの組み合わせにおける画質の検証

使用機材

・ジリオン:ZAP-Kiss/DXハウジング+キヤノン:EOS Kiss/X カメラ+ZIポートコンバーター
・イノン:X-2 for 50D/40D ハウジング+キヤノン:EOS 40D カメラ
・キヤノン:EF-S 60mm F2.8 USM マクロレンズ
・イノン:水中マイクロセミ魚眼フィッシュアイレンズ UFL-MR130 EFS60+MRS60ポート
・イノン:Z-240 Type4 ストロボ x 3灯

カメラ設定

・マニュアル露出(絞りによってシャッタースピード変動)
・ISO100
・DPPを用いてのRAW現像
・現像パラメータは色濃度±0、シャープ+3に設定(特に意図はありません)
・中央重点測光
・Z-240ストロボは全てマニュアル発光

テスト画像データ

*EOS40Dの方がレンズ先端と被写体までの距離が近いため、周辺収差が若干悪くなっています。
*撮影距離:レンズ先端より約1cm


まとめ

結果から言うと、個人的には「十分使える」レベルの画質が得られたのではないかと思います。今回はKiss/Xのカメラを使用しましたが、キヤノンのカメラとジリオンハウジングの組み合わせであれば、どの組み合わせでも使用可能です。

テストは水槽で行ったため、ハウジングのサイズの関係から、被写体に対して全く同じ位置・距離で撮影ができず、イノンX-2ハウジングと40Dとの組み合わせの方が画質が悪いように見えますが、Kiss/Xの結果だけを見ても十分使えると思います。

このレンズは絞りを絞って使うことが基本で、ライティングも少し難易度が高いいですが、いままで撮れなかったような写真が撮れるので、現在ジリオンのハウジング(キヤノン用)をお持ちの方にとっては、また違った写真を楽しめるツールになるのではないでしょうか。

必要な機材

・ジリオン:キヤノンデジタル一眼レフ対応ハウジング
(5D・5DMarkIIなどのフルサイズ機には使用できません)
・ジリオン:ZIポートコンバーター
(ジリオンハウジングにイノンポートを取り付けるマウント変換パーツ)
・イノン:MRS60ポートII
・イノン:磁石リング60セット
・イノン:水中マイクロセミ魚眼フィッシュアイレンズ UFL-MR130 MRS60
・その他:ストロボ、ライト、アーム等

2010年2月24日水曜日

PowerShotG7+DC28/G10テスト

キヤノン Power Shot G7(WP-DC11)+フィッシュアイ FIX ワイドエアレンズ DC28/G10 テスト

テスト内容

ワイドエアレンズ使用時画角の違いと写り込み発生条件の検証

使用機材

・キヤノン:Power Shot G7
・フィッシュアイ:FIX ワイドエアレンズDC28/G10(DC34/G11共通)
・フィッシュアイ:FIX LED1000DX 水中ライト(フィルターなし)

カメラ設定

・絞り優先AE(F値8固定)
・ISO200
・ストロボ発光禁止
・ワイド端(35mm相当)固定
・ホワイトバランスオート

テスト画像データ

<画角比較>
撮影距離:約1m、自然光、写真濃いブルーのタイル2枚で20cmx20cm



まとめ

カメラがG7でワイド端が35mmなので、現行のG11や前モデルのG10の28mmよりは画角が狭く、よりエアレンズによる画角の広がりが強調されました。現行のG11はテスト機のG7の0.8倍の画角ですが、G11やG10、G9に取り付けても広角効果は得られます。

今回、G7の純正ハウジングにレンズを固定して使用しましたが、実はハウジングのレンズポート部のサイズが小さく、エアレンズがスカスカで取り付けることができません。しかし、エアレンズには落下防止の固定フックが2本付属しているのでフックで固定すれば問題なく使用できました。
ただし、エアレンズのカメラ側レンズがハウジングに直接当たるのでキズがつきます。そこで、G7で使用する場合は、ハウジング側のレンズ部にクッションとなるものを貼り付けて使用するのがいいと思います。また、エアレンズはまっすぐ並行には取り付けられませんが、画質に影響はありません。

<写り込み発生検証>
全てエアレンズを使用。ライトは LED1000DX を使用。


まとめ

まずは、フィッシュアイホームページより注意事項を抜粋します。
*エアレンズは水中撮影専用です。
*エアレンズの特性上、光源やコントラストなどの撮影状況により、ドームポートに写りこんだものがそのまま画像に写りこんでしまう場合があります。写り込みが発生した場合は、写り込みがない位置で撮影してください。

上記の事項について検証しましたが、通常のカメラや、コンバージョンレンズでも発生する、「フレア」や「ゴースト」と同じような発生条件なのではないかと思います。245の写真は、ライトの前面が写りこんでいますが、照射角を少し変える(フードで遮光できる角度にする)ことで写り込みは解消されます。